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地域通貨「クリン」

人とひと、心とこころをつなぐ“あたたかい”通貨


「クリン」ってなあに?基本的な仕組み何が変わったの?「クリン」参加方法試験流通レポート

第1次試験流通
第2次試験流通
第3次試験流通

 
第2次試験流通 − 概要

[実施期間]


平成12年9月1日(金)〜11月30日(木)


[参加者数]


553名 (募集期間 平成12年7月17日〜7月31日)


[運用方法]


▼交換基準

時間単位 (1000クリン=60分、500クリン=30分、100クリン=自由)


▼依頼方式


相対電話依頼方式 : 依頼者が提供者へ電話で直接依頼を行います
  1. 申込をした参加者には、まず運営団体(くりやまエコマネー研究会)から「サービスメニュー調査表」が配布されます。
  2. 参加者は「サービスメニュー調査表」に自分のしてあげられること(Give)と、してもらいたいこと(Take)を記入し運営団体へ提出します。
  3. 運営団体は、提出された「サービスメニュー調査表」を基に「メニュー表」を作成し、紙幣・交換手帳とともに参加者へ配布します。
  4. 参加者は「メニュー表」から自分の受けたいサービスを選び、提供者へ依頼します。依頼するときは提供者へ直接電話でお願いし、お互いの都合の良い日時・場所等を決定します。(電話での依頼なので提供者が不在であったり、また提供者の都合により断られることもあります。そのようなときは、他の提供者を探し再度依頼をします。)
  5. サービスを受けたときは、依頼者は提供者へ感謝の気持ちとして紙幣「クリン」を支払います。このとき支払うクリンの価格は自由ですが、目安として時間を基準に60分=1000クリン、30分=500クリンとしています。すなわち、依頼者はこの目安の価格に「ありがとう」の心をプラスして提供者に支払うことになります。
  6. クリンの支払いが終わった後、依頼者・提供者はそれぞれ自分の交換手帳に、日時・価格等その内容について必要事項を記入します。
コーディネータ制(一部) : サービスの依頼者と提供者の連絡調整を行うコーディネータ(仲介役)を置いた仕組み

第1次試験流通終了後のアンケート結果の中で要望の多かった仕組みです。第2次試験流通では、推進地域としてみなみ中里町内会と、町立北海道介護福祉学校の全校学生に対しこの「コーディネータ制」を導入しており、サービス交換時には必ずコーディネータを介して行うこととしています。サービスの交換はできる限り推進地区内で行うこととしていますが、推進地区内でサービス提供者が見つからない場合はコーディーネータが一般参加者へ依頼をします。また、一般参加者から推進地区内へサービス提供の依頼をする場合もコーディネーターを介すことになっています。みなみ中里町内会のコーディネータは4名、町立北海道介護福祉学校は研究会事務局がコーディネータを担当。
  1. 依頼者は「メニュー表」から指定されたコーディネーターへ電話で依頼内容を伝えます。
  2. コーディネーターは依頼内容に最適な提供者を探し、提供者へ電話で内容を伝え依頼します。
  3. 提供者は依頼者に電話をし、お互いの都合の良い日時・場所等を決定します。

[参加者用ツール]



▼クリン紙幣

基本的なデザインは第1次試験流通時と同じ。前回からの改良点として、まず携帯性を考慮し交換手帳に収納できるようにと、サイズを横125mm縦55mmと前回より横幅を縮小。これに伴い表面のレイアウトも全体的に若干縮小した。

表面は、総称「パートナー」部分を総称廃止に伴い削除、替わりに「KURIYAMA ECOMONEY」と記載を変更したほか、今回は価格の基準を時間単位としたため、単位の「クリン」部分の上部に1000クリンには「60分」500クリンには「30分」とそれぞれ記載。裏面は、前回のデザインを一新し、くりやまエコマネーの理念(考え方)を記載した。

また紙質も前回に比べ、より紙幣らしく手になじみやすいものに変更。また、偽造防止策として、表面の「KURIYAMA ECOMONEY」部分と左上の額面部分に特殊(夜光)インクを使用し、暗闇の中で文字が光るような工夫をした。

試験流通スタート時に、参加者1人に対し5000クリン(1000クリン×3枚、500クリン×3枚、100クリン×5枚)づつ配布。


▼交換手帳

第1次試験流通時と同様、エコマネーを使用したときに、月日、メニュー、してあげた・してもらった、相手の氏名、クリンの額、クリンの残額についてそれぞれ記入。

前回からの改良点として、大きく変わったのはサイズ。A4判だった前回は使用時に持参し忘れることが多く記入漏れ等があったという反省点を踏まえ、携帯しやすいようにかつ紙幣「クリン」と一緒に携帯できるようにと、ポケットサイズ(93mm×128mm:折りたたみ式)に縮小。紙幣収納と汚れや磨耗を防ぐためのカバーも付けた。

表紙にはエコマネーの仕組みをイメージしたイラストをデザインし、その裏面は紙幣を収納するスペースがある。記載欄も「してあげたこと」「してもらったこと」の区分を丸で囲むようにしたなど、記載しやすいように若干変更。また、今回の新しい取り組みである「エコポイント」のスタンプ欄も設け、その使用方法も記載。裏表紙には、問合せ先と持ち主の氏名・住所等を記載する欄がある。

*記載例
月日 メニュー てまがえ 相手の氏名 クリン 残りのクリン
9/5 No. 174 パソコンを教えてあげる してあげた 宮本 隆幸 -1000 4000
○してもらった
9/17 No. 16 犬の散歩 ○してあげた 富沢 恵子 600 4600
してもらった
10/9 No. 71 将棋の相手 してあげた 笠田 広美 -1200 3400
してもらった


▼サービスメニュー表

第1次試験流通のアンケート結果による索引・掲載方法の改良と、参加者の大幅な増から、ページ数も664ページ(目次等を含めると約700ページ)と電話帳のように分厚くなったサービスメニュー表。参加者が登録したメニュー項目数は464項目、延べ項目数はGive(してあげられる)とTake(してもらいたい)あわせて約9000項目となった。

前回と同じ「サービス別」の索引に加え、「氏名別」の索引も掲載。さらに氏名別については住所ごとにまとめた。また、前回は「してあげられる(Give)」項目のみの掲載だったが、新たに「してもらいたい(Take)」の項目もそれぞれ掲載。さらに、今回新たに加わった「新規サービスメニュー」も一覧として掲載。「サービス別・Give」「サービス別・Take」「氏名別・Give」「氏名別・Take」「新規サービスメニュー」と大きく5つ索引にわけた。

掲載内容については、前回の項目別番号(例:A-1-2)から通し番号(例:No.52)に変更。また、価格の基準を時間単位に変更したことに伴い「価格」「単位」という欄も削除。前回よりも見易いレイアウトとなっている。

その他、冒頭には新しい取り組みに関するお知らせやイベント情報も掲載し、充実した内容となっている。サイズはA4判。各世帯1冊づつ配付。

*掲載例
サービス別メニュー一覧表 : Give(してあげられる)
No. メニュー 氏名 年齢 住所 電話番号
1 甘酒の作り方 金丸 大輔 21 中央3丁目 2-****
    三木 貴光 24 中    里 2-****
2 そば打ち指導 小林 米孝 37 富    士 2-****
3 赤ちゃんの世話 北山 美智子 46 松風4丁目 2-****
    中野 和広 35 日    出 5-****
4 イラスト作成 田崎 剛 26 継    立 5-****
5 写真を撮ってあげる 花田 正博 43 角    田 2-****
    吉川 道也 33 朝日4丁目 2-****
    宮本 孝之 28 松風2丁目 2-****
6 絵本を読んであげる 岡田 三郎 39 桜丘1丁目 2-****

氏名別メニュー一覧表 : Take(してもらいたい)
氏名 年齢 住所 電話番号 No. メニュー
金丸 大輔 21 中央3丁目 2-**** 2 そば打ち指導
        3 赤ちゃんの世話
        4 イラスト作成
        6 絵本を読んであげる
三木 貴光 24 中    里 2-**** 2 そば打ち指導
        5 写真を撮ってあげる
小林 米孝 37 富    士 2-**** 1 甘酒の作り方
        3 赤ちゃんの世話
        4 イラスト作成
北山 美智子 46 松風4丁目 2-**** 1 甘酒の作り方



  【1000クリン】

【500クリン】

【100クリン】

【クリン裏面】


【交換手帳】



【サービスメニュー表】
[具体的な取り組み]


▼福祉分野への活用
  • 介護保険制度を受けている人たちへのフォロー

    民間のサービス事業者と協力してサービスを受けている人たちに保険対象外となる「心のケア」や「日常的な支援」にクリンを活用。

    1. 民間事業者のヘルパーが介護サービス受給者のサービス要望(保険対象外)を把握
    2. その要望をエコマネー事務局に連絡
    3. 事務局においてサービスメニュー表に登録してある提供者に依頼(コーディネート)
    4. 民間のサービス事業者と連携する形でクリンのサービスの提供を実施
  • 高齢者独り暮らし、夫婦世帯へのサポート

    介護保険で「自立」等、公的サービスを受けられない人たちにクリンを活用してのサービスを提供。
    1. エコマネー事務局より対象者に電話によるニーズ把握
    2. 事務局においてサービスメニュー表に登録してある提供者に依頼(コーディネート)
    3. クリンによるサービスの提供を実施
      ※「話し相手」「声かけ」「お茶のみ相手」などお年寄りとのふれあいや信頼の輪を広げます。

▼環境分野への活用
  • エコポイント制度(ゴミの軽減化と意識の啓発への取り組み)

    町内スーパーマーケット(7店)の協力により、自分の買い物袋持参で、お店の買い物袋を使わない人にエコポイントを渡す。(1回1ポイント=100クリン 10ポイント貯まるとその場で1,000クリンと交換)

    → 詳細はこちらをご覧ください。

  • オオムラサキの森づくり事業( エゾエノキの冬囲い)

    親子連れでの参加が基本です。現在、栗山町が住民参加型の森づくりを進めている「ファーブルの森」「に植栽したオオムラサキの幼虫の食葉となるエゾエノキの冬囲いを行う。

  • 廃品のリサイクルコーナー

    衛生センターで廃品として回収した自転車や家具を、エコマネーサービス提供者の手により修理作業を施し、フリーマーケットでのクリンによるリサイクル販売を行う。

▼子どもの参加促進

前回の試験流通において「子どもの提供できるサービスが少ない」、「参加しづらい」と言うことが課題でした。今回の試験流通においては子どもたちが地域の産業、社会資源とのつながりを深めることを目的に事業化したイベントに参加できるようにした。
  1. 農産物(玉ねぎ、ハウストマト、角田ゆり)の収穫作業
  2. 資源ゴミ(ペットボトル、空きカン)の分別作業
  3. 福祉施設(知的障がい者授産施設、栗山ハロー学園)の共同作業
  4. 地元商店街(書店・文房具店・酒屋)のお手伝い

▼地域コーディネータによる利用促進

今回の試験流通では推進地区(新興住宅地)を指定して、その推進地区参加者の中からサービス交換の仲介者の役割を行う「地域コーディネータ」を置いた「コーディネータ制」を一部地域に導入。サービス依頼者が「初めての人には直接電話しづらい」「提供者がどんな人か確認できない」などの声に対し、地域コーディネータ4名を介して依頼することで、利用を促進する効果を期待した。また、今回全員参加する北海道介護福祉学校学生と70歳以上の高齢者で希望する方々についてもコーディネート方式により実施。


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